料理と音楽と暮らし
アーティストになるってどういうこと?
有里さんは21歳の時に歌がやってきて、しばらくは大学のバンドでバイオリンをひいていた。
卒業後は歌うことが職業になるとはおもってなくて、30前までアルバイトや正社員を転々として、自分の天職を探してたって聞きました。
紆余曲折あり、今では日本全国をコンサートしてまわるシンガーソングライターに。
ソロアーティストとして生活しています。
私は恵まれた環境にいる。
アーティストになろうと思っても、どうやってなったらいいのかわからない人が大半。
実際に目の前にいて、知ることができるのは、すごいことなんだよ!
有里さんと一緒に練習しているときに、そんな話をしました。
音楽と真剣に向かい合うとその曲が求める表現方法を開拓してゆける。歌詞の意味を聞いている人にイメージしてもらう歌い方ができるようになる。間奏の音をどんどん変化させていく。
自由な発想で曲を表現していく。それは、料理と一緒でどんな材料から選ぶか、味付けはどうするかということ。
遊里庵に来た当初は、料理することに苦手意識があったし、取り組めるようになった最初のころは有里さんに材料を指定されて、料理を作っていた。
今は、どの材料を使うか、どんな味付けにするか、自分で決めてる。
それが自由って事。どんな音楽にしたい?どういうことを人に伝えたい?
本当は私はどうしたいの?
自分を見つめること、音楽を見つめること、料理を見つめること。
全てやり方は、一緒だと教わりました。
高烏谷神社までの道 今日は晴れていて木々の間から差し込む光が気持ちよかった。